薬膳は
自分自身のための
生きることを養うお料理です
食事はいつも私たちの大切なシーンと共にありました。
一人で何かを乗り越えようとする時、家族や友人との思い出、誰かの背中をそっと押したい時・・・
笑顔の食事ばかりではない時も、泣きながらご飯をかみしめる日もあったかもしれません。
それでもどんなときでも、毎日の食事は私たちの生きる糧となるもの。傍にあるもの。
薬膳はそんな毎日の食と暮らしの中に「生きることを養う」ための道標として、何千年も前から私たちに寄り添ってくれていました。
そこには、自分を守るための知恵・優しさが受け継がれ、今日の私たちにも大切なメッセージを送ってくれているように思います。
私自身、体と心のバランスがうまくいかなった時、何度も道に迷いながら辿りついたのが薬膳の学びでした。
自分のなんとなくの不調の原因を答え合わせできた時の驚きと安心感は今でも忘れません。
なぜなら、それは与えられたものではなく、自分自身の力で身体や心の不調の原因を紐解き、自らを手当てすることができるからです。
それまで、未病といわれる日々の不調に悩まされていた私にとってとても魅力的で心強いことでした。
食事は毎日のことだから、自分の体質や季節の過ごし方を知り、食材を選ぶ知恵を学ぶことは、自らを整えその未来を守るすべとなるのです。
同じような悩みや不安を抱えながら日々を過ごしているあなたへ。
自分で自分を守れる薬膳を身に着けることは、きっとあなたの今日を支え、未来の健康へとつないでくれると思います。
一人一人のそれぞれの悩みの数だけ、その人のための薬膳があります。
どうか薬膳があなたのこれからの宝物となりますように。
花ZENmjuk 西尾裕子